曜変天目 開運!なんでも鑑定団 中島誠之助 偽物 長江惣吉 森達也.jpg

画像は"https://goo.gl/EqlWWX"より。

テレビ東京系のお宝鑑定団だが、過去には島田紳助の進退、昨年は石坂浩二の退陣などで揉めまくったばかりと番組以外の話題を提供してきている。
番組が23年を迎えテレビ東京系の長寿・看板である『開運!なんでも鑑定団』だが、新たな騒動が持ち上がり2ケタ視聴率に暗雲が垂れ込めている。

問題になっているのは、2017年の12月20日の『鑑定団』に登場した、国宝級の珍品『曜変天目茶碗』が出品されたという話である。
何しろ現在までに世界中で3点しか見つかっていないというレア中のレアものが徳島県のラーメン店主から鑑定依頼されたということのようだ。
なにしろ国宝級のものが出るとあって、放送前から番組宣伝にも「番組始まって以来のお宝が大発見される様子が放送されます」とあおりにあおったのである。

そして、番組を御存じの方はお分かりだと思うが、例によって中島誠之助氏が出品物を丁寧にあらため、オープンザプライス!と相成る。
電光板に2500万円が表示され、中島氏が「曜変天目に間違いございません」ときっぱりと断言。
スタジオは国宝級のお宝の登場で騒然となったわけである。


ところが、この鑑定に対して異議を唱える専門家が現れたのである。

愛知県瀬戸市在住の陶芸家・九代目長江惣吉氏



長江惣吉氏は、愛知県瀬戸市に在住する陶芸家であり、曜変天目の美しさに魅了され、この再現に親子2代で取り組んでいる『曜変天目』のいわばプロである。
中国に28回も訪問し、現地研究者との交流も豊富であり、NHKがその活動を特集したこともある専門家であった。

『曜変』とは『光り輝く・変幻する』ことだが、番組の茶碗は普通に3色の発色であり、焼き方で色変化が起きて黒真珠のように輝く『曜変天目』とは違う、というのである。
また、現在でも福建省付近の『倣製品工房』で大量に生産されており、数千円で入手できるという。


沖縄県立芸術大学教授 森達也氏



『供御』という文字が、中国での製品に彫られるものであり、日本にある製品で『供御』と彫られたものがないという。
実物を見ていないので不正確ながら、映像から判断したところでは、本物である可能性は低い。


番組の対応が注目される。

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